確定申告の手続きを税理士事務所で働く友人と作成していた時のことです。
友人「株式の売買益があるなら確定申告で得になるか計算してみたら?」
私「え?」
源泉徴収ありの特定口座で取引していたのに売買益を総合課税で出来るなんて知りませんでした!
株式の売買益があるなら一度は確定申告でシュミレーションしてみましょう!
目次【本記事の内容】
税金の仕組み
税金の課税方法には2種類あります。
所得の種類は10種類あって、それぞれを分けるとこのようになります。
今回のテーマは株式投資の売買益です。
株式の売買益は※2のように分離課税の譲渡所得に分けられます。
分離課税はさらに2つに分けることができ、
源泉分離課税とは収入があったと同時に税金が引かれる仕組みです。
一番馴染みがある源泉分離課税といえば、銀行預金の利息です。
普通預金金利の利率は今や0.001%なので、利息も数円とか数十円程度だと思います。
そんな利息に対しても源泉分離課税として20%が差し引かれています!
恐ろしい税率ですね。
もう一つは申告分離課税です。
株式の売買益は確定申告によって課税されるので、申告分離課税となります。
証券会社の一般口座と特定口座
証券会社で銘柄購入時に
【一般口座】
【特定口座】
どちらかにチェックを入れると思います。
面倒な手続きをしたくない人であれば、
特定口座(源泉徴収あり)を選びましょう。
口座の違いは税金の納め方です。
一般口座は税金を自分で計算して確定申告によって納税を行います。
特定口座は証券会社が勝手に税金の計算・納税までしてくれます。
一般と言われると、そっちを選んでしまいそうになりますが、間違えないようにしましょう。
では、一般口座で買ってしまった場合はどうなるのでしょうか。
答えはこちら。
楽天証券もSBI証券も制度上出来ません。という回答でした。
確定申告をするか売却するかの方法しか無いようです。
源泉分離課税がされていた
過去にふくおかフィナンシャルグループの株を買って売買益を出しました。
別に福岡銀行の回し者ではありません(笑)
でも、福岡銀行は凄いです。
2019年7月の週刊ダイヤモンドによれば、銀行危険度ランキングで111行中110位!
逆に言えば、安全ランキング2位です!
買った直後に暴落してしまい、戻ったところでたまらず売却したわけですが、その時の売買益に対し源泉分離課税として税金が引かれています。
今の株価は下落傾向にありますね。。。
話は逸れましたが、税金の支払いは源泉徴収で終わりだと思っていました。
しかし、確定申告をすることで数十円の還付金があったのです!
確定申告で総合課税を選択
収入を入力するページの中から、
【株式等の譲渡所得等】を選ぶと次の画面に進みます。
総合課税を選びます。
特定口座年間取引報告書を確認しながら赤枠部分を入力していきます。
チェックのし忘れですが、私の場合は譲渡損益なのでチェックを入れています。
つぎも報告書を見ながら入力するだけ。
入力するだけ(笑)
昨年は楽天証券のみだったので、楽天証券の情報を入力していきます。
入力画面で確認できればOKです!
株式の売買益は計算をしてみなければ得になるのかわかりません。
私の場合、
収入や控除を全て入力した後に株式の売買益を入力しながら還付金の試算をしました。
税理士はこのようにシミュレーションをしながら、「どの方法が一番節税になるのか」を模索しているようです。
まとめ
確定申告を通じて税金は奥が深いと実感しました。
だからこそ「面倒だなー」と感じる人が多いのだと思います。
みんなが簡単に節税するようになると、税収入が減ってしまいますからね。
確定申告は賢く節税する方法ですので、ぜひ知っておきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
一般口座で保有している株式や投資信託は、制度上、特定口座へ振替することはできません。
(引用:楽天証券)