塩漬け株になるパターンはプロスペクト理論で解説できる

皆さん、こんにちは!

いな穂と申します。

 

塩漬け株という言葉が投資の専門用語にあります。

買った時より大幅に株価が下落して、売ると損だからそのまま放置している状態です

塩漬け株で悩んでいる人や、塩漬け株を作りたくない人のために、塩漬け株ができる仕組みを行動ファイナンスの観点で解説します

 

 

プロスペクト理論とは

プロスペクト理論とは、自分の選択で利益・損失が発生する場合、どのような行動をとるのかを唱えた理論です

プロスペクト理論の性質は3つ

  1. 損失回避性
  2. 感応度低減性
  3. 参照点依存性

難しい言葉ですが、具体的な表で解説してみようと思います。

株価の上昇下落時

株価100円で買った株が110円まで上昇した場合、人は利益を確定します
利益率10%だったらヤッター!ってなりますよね(笑)

反対に80円に下落すると売りますか?

「いや、これから上がるはず!」
なんて考えたりするんです(笑)
すでに20%のマイナスなのに損切できないんです

損失を回避したいから売らないという行動を損失回避性といいます

株価の暴落時

株価がさらに下落して60円です。

でもこの時点で、
「もう下がってしまったものはしょうがない、上がるまで待とう」

そんな思考になってしまいます。

株価の下落が続き、損失が大きくなればなるほど人の反応は希薄になっていきます

このように、反応が希薄になっていくことを、感応度低減性といいます

株価の低迷時

では最後です。

株価が徐々に復活し、
85円まで上がりました!
さあ!売る時です!

しかし、売れません。

だって100円で買ったから(笑)

85円から60円まで下落したけど、
最近やっと80円まで回復しました!
もう売るしかない!

でも売れないんです。

100円で買ったから(笑)(2回目)

とうとう、株価は50円になってしまいました。

なぜ85円時や80円時に売れなかったのかというと、100円で買ったという基準と比較をしてしまうからです。

このように、買った時の基準に依存してしまうことを参照点依存性といいます

まとめ

人の行動には必ず心理が働き、損失が発生する場合は特に強くなります。

そうならないため対策法です。

ルールを作る
利益は〇%で確定する。
損失は〇%で確定する。
このように自分ルールを作る。
そしてルールは必ず守る!

これが出来れば苦労しませんが、人間の心理は非合理的なので合理的に行動できるよう、基準値を設定しましょう。

損した金額については投資の勉強代だと思ってください。
なぜ失敗したのか考えることで、次につながります

 

というわけで今回はプロスペクト理論についてお話しました。

言葉の意味はわからなくてもイメージは出来たと思います。

塩漬け株になる前に対処して、切り替えていきましょう。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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