皆さん、こんにちは!
いな穂と申します。
住宅ローンの繰上返済を検討したことはありませんか?
利息負担が少なくなるから。。。
と漠然な理由で考えているのであれば、少し待ってください。
もしかすると、利息負担の為に行った行為が家計を苦しめるハメになるかもしれません。
今回は繰上返済の方法を学び、具体的な数字を使って返済メリットを見ていきましょう。
繰上返済とは
住宅ローンの毎月返済額とは別に返済する方法です。
手元にお金が余っている場合、定期預金にしておくより高い利回りが得られる方法として記事でも紹介されていたのを記憶しています。
たしかに今では300万円の定期預金では0.02%程度の利息なので年間で600円しかもらえません(笑)
それなら住宅ローンに充当して利息負担を減らしましょう。というのが繰上返済の考え方です。
2つの返済方法
繰上返済には2つ方法があります。
- 返済額軽減型
- 返済期間短縮型
1.返済額軽減型
・返済額が減る
今までの返済額より少なくなるので、返済が楽になります。
ただ、返済期間が変わらないので利息負担はそこまで減りません。
2.返済期間短縮型
・返済期間が減る
今までの返済額と変えない場合、当初の予定より早く完済できます。
その結果、利息を払う期間が減るので利息負担を大幅に減らせます。
返済メリットの比較
融資残高 1,500万円
残存期間 20年
金 利 1.5%
今回は300万円の繰上返済を行ったケースで比較してきます。
返済額軽減型では返済額が
72,381円→57,905円へ減りました。
14,476円の軽減です。
期間短縮型は54回(4年半)の短縮ができました。
ただ、返済額が変わっていません。
すべきではない理由
すべきではない理由は3つあります。
- 返済額軽減型は利息メリットが低い
- 期間短縮型は団信の期間も減る
- 住宅ローンは低金利商品
では、こちらをご覧ください。
返済額軽減型は20年間で47万円程度しか利息が軽減されません。たしかに47万円は大金ですが、そのメリットのために300万円を使う必要があるのか考えなければいけません。
期間短縮型は91万円の利息が軽減されますが、問題は団信です。住宅ローンの期間中しか団信が利用できないので、期間を短くしてしまうと団信の期間まで減ってしまいます。
住宅ローンの金利は、自宅が担保に入っているので借入の中でも低金利商品です。手元資金が300万円減ってしまうので、緊急時に借入をすると高い利率になるでしょう。
まとめ
住宅ローンの返済負担を軽減するために繰上返済は有効な手段ですが、資金を投下する価値があるのか考えなければなりません。
固定金利期間が終了し、金利が高くなったから繰上返済を検討しているのであれば、借換も検討してみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。