配当金生活を夢見て投資を行う方もいらっしゃると思います。株式市場の暴落時に購入することが出来れば、値上がり益(キャピタルゲイン)も配当収入(インカムゲイン)も期待できます。
高配当銘柄を調べていく中でBDC銘柄というものにたどり着いたのではないでしょうか。
高配当株と言えばARCCが有名ですが、まだまだ知られていないBDC銘柄も多く存在します。そこで、本日は2019年7月に上場したORCCについてまとめてみました。
Owl Rock Capital Corporation(ORCC)
オウル・ロック・キャピタル・コーポレーションは、主に米国及び中小企業への融資を行います。2019年7月に上場したばかりのBDC企業ですので情報も少なく購入を躊躇ってしまいますね。
S&P DOW JONES INDICESがわかりやすい記事を書いています。
米国のビジネス・デベロップメント・ カンパニー及び S&P BDC 指数の 重要なポイント
まとめると。。。
・クローズド・エンド型の投資会社
・中業規模の未公開企業への投融資
・単一銘柄の投資は25%以内
・法人所得税が免除される
・所得の90%以上を株主に分配
投資家からの観点でいえば、BDC企業が稼げば稼ぐほど配当金も増えるということになります。
2021年2月27日時点の情報です。
株価 | $13.98 |
配当利回り | 9.00% |
時価総額 | $5.389B |
EPS | $1.00 |
BPS | $14.74 |
配当周期 | 3か月毎 |
上場したばかりのはずなのに、時価総額はARCCに届きそうです。
過去の記事で【超配当株】楽天証券で購入できる8つのBDC銘柄をまとめていますので、良ければ参考にしてみてください。
(yahoo!finance引用)
2019年7月に上場してから右肩上がりを続けていましたが、2019年12月をピークに大きく下落しています。さらにコロナショックによって2019年12月22日の$19.13から2020年3月15日の$10.22まで暴落しました。
下落率は46%です。
やはりBDC銘柄はハイリスクといえます。
ARCCと比較したチャートです。
(yahoo!finance引用)
2020年1月から2021年2月までの株価チャートですが、ARCCが優秀。
ただし、言い換えればORCCはコロナショック前まで回復していないので、今のうちに購入しておけば高いリターンが見込めるかもしれません。
上場したばかりの企業ですので配当実績は6回しかありません。
Date | Dividends | |||||
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Dec 30, 2020 | 0.39 Dividend | |||||
Sep 29, 2020 | 0.39 Dividend | |||||
Jun 29, 2020 | 0.39 Dividend | |||||
Mar 30, 2020 | 0.39 Dividend | |||||
Dec 30, 2019 | 0.35 Dividend | |||||
Sep 27, 2019 | 0.33 Dividend |
コロナショック後も増配を続けています。今後も増配を続けていけば第二のARCCとして有名になる日が来そうです。
ORCCを調べて気づいたことは、ポートフォリオが素晴らしい!
第一順位と第二順位を含めると、抵当権付ローンが全体の96%を占めます。
第一順位抵当権付シニアローン。担保に対し第一位に弁済される権利がついたローンのことをいいます。
第二順位抵当権付シニアローン。担保に対し第二位に弁済される権利がついたローンのことをいいます。
融資の貸し手側は取引先の倒産などによる返済不履行が一番のリスクです。100万円を3%で貸し出しても年間3万円しか利益になりませんが、返ってこないと100万円が損になります。
そこで、自宅や本社などの不動産に対し担保を設定します。ORCCの場合、96%が抵当権によって保全がしっかりしているので、貸し倒れが発生しても弁済を受ける確率が高いといえます。
同じようにARCCも確認すると、
第一順位と第二順位の抵当権付シニアローンは全体の72%でした。
ARCCばかりが目立っていましたが、ORCCも投資対象として十分だと考えます。ただし、〇〇ショックなどの株式市場が暴落する場合には株価が半値になることもあるハイリスク商品です。
配当収入が欲しい!
暴落時にも買い増しできる!
この条件が満たせる投資家にはオススメの銘柄と言えるでしょう。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。