皆さん、こんにちは!
いな穂と申します。
三菱UFJ銀行の口座管理手数料の記事が日経新聞にて発表されました。
不稼働口座に手数料 三菱UFJ銀行、20年秋にも年1200円
銀行員として言えるのは、遅いよ!
今回は口座管理手数料について解説していきます。
目次【本記事の内容】
口座管理手数料とは
三菱UFJ銀行が発表した口座管理手数料とは、2年間取引がない不稼働口座に対し、年1,200円の手数料を徴求することをいいます。
ただ、この手数料が対象となる口座は既存口座ではなく、新規に開設した口座が対象となります。
既存口座も対象にすると顧客の不利益にもなりますし、預金約款の変更が面倒なんでしょう。
銀行は手数料収入に力を入れていて、さらには口座の管理手数料まで取るのか!
との批判も出そうですが、私が言えるのは、銀行が預金口座の管理をするもの大変なんです。
預金口座を開設するだけなら無料で出来ますし、水道光熱費などの口座振替も無料で出来ます。そんなサービスを無料で受けられるって凄くないですか?
もし銀行がない世界だとすると、お金を持って電気会社・水道会社・ガス会社へお金を持っていかなければなりません。ケータイのお金も通信会社へ持っていきます。
時間の無駄ですよね。
個人的には、不稼働口座への管理手数料だけではなく、全ての口座に対して手数料を徴収しても良いぐらいのサービスは提供しているのではないかと考えています。
三菱UFJ銀行とは
今回の主役である三菱UFJ銀行について簡単に解説していきます。
三菱UFJ銀行とは日本の3大メガバンクとして位置づけられています。
・みずほ銀行
・三井住友銀行
三菱UFJ銀行は三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の関連会社であり、規模としては日本最強クラスです。
ちなみに消費者金融のアコムも2008年12月からMUFGの関連会社です。
総合金融サービスを世界50か国以上で提供しています。
投資家目線では高配当銘柄としても有名ですね。
株価は2001年から保有して入れば1,250円から596円まで下落しているので半分になってしまっています。
ただ、配当金は高めです。
2019年では1株当たり年間で22円。
2020年では1株当たり年間で25円が予想されているので、
25円÷596円=4.19%
なかなかの配当率だと思います。
日本株への投資をするならMUFJへの投資も検討したいところです。
貸出金利息に苦しむ?
銀行が手数料収入に力を入れている場合は、どんな場合が考えられるでしょう?
ずばり本業である貸出金利息からの収入が稼げない場合です。
では、三菱UFJ銀行は貸出金利息で苦しんでいるのでしょうか。
こちらをご覧ください。
MUFJの財務情報を基に経常収益をグラフとデータでまとめてみました。
経常収益は右肩上がり!
いやー、すばらしい。
貸出金による利息収入を見てみても、2016年は減収となりましたが、その後は増収となっています。
経常収益に対する比率も2015年3月期33%から2019年3月期35%まで増加。
めちゃくちゃ本業で稼いでいる!
口座管理手数料の背景
休眠預金口座を減らす目的が考えられます。
2009年1月1日以降10年間取引がない場合は休眠預金として預金保険機構に移管され、民間公益活動費に充てられます。
ただ、預金保険機構に移管されると預金は下せないのかと言われれば、そうではありません。手続きさえしていただければお金は戻ってきます。
仮に1万円の残高がある普通預金口座があったとしましょう。
その預金口座の契約者がお金を入れていたことを忘れて何も取引せずに10年経ったとすると、そのお金は預金保険機構へ移管されます。
契約者としても嫌でしょうが、銀行としても嫌です。
なぜなら預金残高が減るから(笑)
しかし、口座管理手数料が導入されれば手数料が引かれ続け、残高がゼロになれば自動的に解約消滅します。
SMBC信託銀行は既に口座維持手数料と銘打って月額2,000円(税抜き)を徴収しています。
今後は日本全体で口座管理手数料が導入される可能性がありそうです。
まとめ
本日は三菱UFJ銀行の口座管理手数料について解説しました。
手数料収入に力を入れるためというよりは、事務処理の費用を下げるための対応だと私は考えています。
休眠預金口座も減って手数料も徴収できるようになれば、こんな嬉しい話はありませんよね。
ただ、預金者としてはこんな手数料を取られないためにも、自分が持っている預金口座は全て確認し、使わない口座は解約することをオススメします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。