皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
国債は安全資産だからローリスクローリターン商品であると。
本日は現役銀行員である私が国債を販売しない理由を解説していきます。
債券とは
そもそも、債券についてよくわからない人の為に、基本的な中身を確認していきましょう。
債券とは、企業などが資金を借り入れるための証券です。
借入は特定の銀行から資金を調達します。
それに対し、債券は不特定多数の投資家から資金を調達することができます。
多くの方から資金調達できるので、銀行融資とは比べ物にならないほど資金を集めることができます。
債券の種類
債券は2種類に分けることができます。
- 公共債
- 民間債
公共債は国が発行する国債や、地方自治体が発行する地方債などがあります。
民間債は金融機関が発行する金融債や、会社が発行する社債などです。
発行元がどこなのかで名前が変わると思ってください。
図でまとめるとこんなカンジ。
今回は国債について解説していきます。
国債とは
その名の通り国が発行する債券です。
個人の方でも1万円から購入できるように、個人向け国債も存在します。
現在、個人向け国債として募集している種類はつぎの3つです。
満期までの期間が10年・5年・3年となっていますね。
そして!
最低金利は0.05%です!
これを見て、
金利が安すぎる!
と感じたのであれば素晴らしい感覚です。
金利の決め方は2通り。
5年国債⇒基準金利-0.05%
3年国債⇒基準金利-0.03%
現在では基準金利がそもそも低すぎるので、どの商品も金利は0.05%の推移を続けています。
投資試算
では、3年満期型の国債に1,000万円を投資してみましょう!
入力を済ませて・・・
はい、3年間で15,000円也!
高配当ETFのVYMなどに投資すれば3年で100万円近い配当金が受け取れるのに(笑)
銀行員の本音
私がお客様に国債を販売したことがあるかといえば。。。
一度もありません!
国債も販売できるように外務員資格を有しているものの、
- 説明が面倒
- ノルマにない
という理由で販売しません。
ノルマにないってリアルですよね(笑)
預かり資産を億単位で集めないといけないのに、ノルマに無い国債のために数百万円・数千万円を無駄にできません。
社会人2年目の時にお客様から

いな穂くん!国債が満期を迎えるみたいなんだけどどうしようか?
と言われて私はすぐに

定期預金にしましょ!僕の為に!
とお願いした記憶があります(笑)
国債の最低金利0.05%よりも、大口定期預金の利率の方が遥かに高いですからね。
お客様も嬉しい。私も嬉しい。
そして大きなデメリット!
発行から1年を経過しなければ中途換金できません。
これって結構なデメリットですが、皆さんはどう思いますか?
即時換金ができないとなると、流動性リスクの観点でいえばハイリスク!
売りたい時に売れない可能性がある。
それなら中途解約もできる定期預金で良いと思っています。
まとめ
国債をオススメしない理由をまとめると
即時換金できない
この2点です。
ハイリスク・ローリターン。。。
あとは銀行員の都合上、
説明が面倒&ノルマ優先
ですね(笑)
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。