4月3日に発表されたアメリカの雇用統計はとんでもない数字を叩き出しました。
なんと-70.1万人という結果に!
以前、雇用統計の重要性についてまとめていますが、今回の結果について簡単に確認していきます。
目次【本記事の内容】
雇用統計とは
米労働省労働統計局がアメリカの労働者の雇用状況を調査している指標で、月の第一金曜日、ニューヨークの現地時間8:30に発表されます。
11月から3月では22:30
4月から10月では21:30
米国株へ投資をするのであれば、雇用統計の結果は必ず確認しておきたいところです。
雇用者数は70.1万人減
3月の結果は4月3日に発表されました。
日本時間では夜の9時半に発表となりましたが、みんかぶの通知メールを見て衝撃!
70.1万人マイナスの時点で驚くべきなのに、予想値が-10万人に対してのー70.1万人だということ!
偉い人達が

雇用統計は10万人減くらいかな~
と予想したのに、実体経済では深刻な雇用問題が発生していた事実。
今までの雇用統計の結果を見ても、いかに深刻な結果か一目瞭然ですよね。
理由はもちろん新型コロナウイルスの感染拡大によるものです。
ニューヨーク州では4月5日に、一日当たりの死者数が初めて前日を下回ったと発表されたものの、4,000人を超える人が亡くなったことを考えると日本も対岸の火事ではないことを考えなければなりません。
失業率は4.4%に悪化
雇用者数と同時に発表される失業率も見ていくと、3.8%の予想に対し4.4%という結果になりました。
失業率を説明すると、労働力人口に対する完全失業者の比率です。
16歳以上の男女が対象で、軍隊従事者や刑務所服役者は除外されます。
今後は失業率10%まで増えるだろうと言われているので、来月の雇用統計も要チェックです!
日本の雇用状況は?
日本では総務省統計局が完全失業率を発表しています。
2019年における完全失業率の年平均2.4%に対し、下が直近4か月の数字です。
2019年12月⇒2.2%
2020年1月⇒2.4%
2020年2月⇒2.4%
低い水準を保っていますが、今年に入って若干増えています。
日本の企業はリストラに踏み切れません。
先日、SUZUKIの工場が生産停止となり、日本の自動車メーカーは全て停止となりました。
それでも社員への給料は支払うとのこと。
お客様の中には、『仕事が無いから従業員には休んでもらっている。』と話す社長も。。。
会社の資金繰りを心配する中でも従業員を大切にする日本企業は本当にすごいなーと感心してしまいました。
まとめ
雇用統計の結果は驚きましたが、その日の株価はそこまで大きく変動しませんでした。
株価に織り込み済みだったとしても、まだまだ安心はできません。
新型コロナの感染拡大、雇用統計の推移について、今後も注視しなければいけないでしょう。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。