6月8日を境に株価が暴落しましたね。
未だに回復しないので正直辛い(笑)
6月の振り返りとスーパーメジャーの1つであるシェブロンの銘柄紹介を行っていきます。
6月の出来事
6月の主な出来事は2つ。
- 6月8日 リセッション入りを宣言
- 6月10日 2022年末までゼロ金利政策
よろしくないニュースが飛び込んできたので、株価も大きく下がりました。
11日の暴落は過去4番目の大きさで、
ダウ工業平均株価は前日対比6.90%のマイナスとなりました。
リセッション入りを宣言
6月8日にNBER(全米経済研究所)がリセッション入りを宣言しました。
景気循環を判定する組織。
リセッションとは景気後退を指し、10年以上続いた景気拡大期の終わりが告げられました。

景気後退がいつまで続くの?
と不安になるかもしれませんが、意外と短いかもしれません。
その理由は過去のデータが証明してくれます。
1981年から2020年までの景気循環をまとめました。
景気拡大期の平均は103ヵ月も続いています。
その反対に景気後退期は平均12ヵ月。一年以内に景気は回復しているということですね。
過去と同じように今回も回復するのかはわかりませんが、過去に基づけば悲観的になりすぎなくても良いかもしれません。
2022年末までゼロ金利政策
アメリカのFRB(連邦準備理事会)が以下のことを発表しました。
- 金利誘導目標を0~0.25%のまま据え置く
- 2022年までゼロ金利政策を行う
10日の発表直後に歴史的大暴落となったわけですが、

そもそもゼロ金利政策って?
と首を傾げる人向けに解説していきます。
コール市場の金利がゼロ(またはゼロに近い金利)の状態を言います。
ざっくりいえば、
銀行同士がお金を貸し借りする時に基準となる金利です。
金利がゼロに近ければ、銀行は資金を調達するコスト(利息)が少なくなります。
したがって、銀行も顧客に低金利で貸すことができて市場にお金が流れていきます。
話を聞けば良いことでは?と考えてしまいますが、注目すべきは2022年まで続けるという点。
今まで平均して1年で景気後退から回復していたのに、その倍である2年間もゼロ金利政策をすると発表したのです。
今後の経済を不安視する投資家が増え、暴落したと言えます。
ダウの犬実績
それでは今月もダウの犬を見ていきましょう!
評価額
辛い。。。
先月の評価額247,566円に対し、
-8,022円の239,544円となりました。
回復しないなーと考えている矢先に、バカでも稼げる米国株高配当投資の著者であるバフェット太郎さんが「米国高配当株に投資するな!」という動画を投稿していました。

いや、ちょっと待ってよ
と矛盾にツッコみたくなりますが、それにはちゃんとした理由がありました。
米国高配当株への投資するポイントも紹介されていたので、銘柄分析でシェブロンに当てはめてみましょう。
配当金
今月の配当金は14.99ドルでした!
たくさん配当金をもらいましたが、評価損と比べると微々たるもの(笑)
銘柄紹介
本日はダウ平均株価に採用されている中からシェブロンを紹介していきます。
シェブロンは世界規模の石油会社です。
世界規模で展開する石油会社大手を指すスーパーメジャーにも選ばれています。
スーパーメジャー
- ロイヤル・ダッチ・シェル(オランダ)
- BP(イギリス)
- エクソンモービル(アメリカ)
- トタル(フランス)
- シェブロン(アメリカ)
- コノコフィリップス(アメリカ)
売上高を見てみると、1位と6位では10倍の差があります。
シェブロンは下から数えたほうが早いんですね。
では、シェブロンの事業内容を見ていきましょう。
シェブロンは石油事業の上流から下流まで行う企業です。
- 上流部門は開発・生産
- 中流部門は輸送
- 下流は精製・販売
石油業界は開発から販売までの工程を川の流れに例えているので、上流・下流と呼んでいます。

素直に開発とかで言えばいいのに。
シェブロンの売上内訳を見ると、
上流部門の売上が安定していませんね。
2020年に入ってから石油価格が下落していますので、2020年決算も収益は期待できないかもしれません。
銘柄分析
バフェット太郎さんは高配当株投資を行う際は、5つのポイントを基準に決めています。
- 配当利回り
- 配当性向
- 配当実績
- フリーキャッシュフロー
- セクター
高配当株はリスクが多いので、
注意が必要です。
1.配当利回り
配当利回りは平均3%、
高配当は4%が基準となっています。
配当利回りが高いと減配する可能性があります。
では、シェブロンの配当利回りは?
直近配当利回りは6.05%!

高いですね。
2.配当性向
配当性向は配当の余裕度を測る指標です。
計算式はこちら。
会社が生み出した利益のうち、どれだけ配当還元を支払っているかがわかります。
つまり高すぎると支払いの限界がきて減配。となるわけです。
シェブロンの配当性向はこちら。
黄色が配当性向ですが、2019年12月は300%(笑)

やばい。
3.配当実績
増配年数が長いと今後も増配が期待されますよね。反対に短いと、減配する可能性ありです。
直近の減配は2004年11月です。
16年間は減配していませんが、2016年に配当金が同額だったので連続増配年数は4年です。

減配リスク高し。
4.フリーキャッシュフロー
フリーキャッシュフローとは、会社が1年間に生み出した資金のうち、自由に使えるお金のことをいいます。
計算式はこちら。
自由に使えるお金が無ければ、配当金も支払えませんよね。
フリーキャッシュフローは十分あります。
同業種平均を大きく上回りました。
5.セクター
セクターがなぜ重要なのかというと、安定した配当金には安定した売上を確保しなければならないからです。
セクターは以下に分けられます。
- エネルギー
- 公益事業
- コミュニケーション・サービス
- 生活必需品
- ヘルスケア
- 一般消費財
- 金融
- 資本財・サービス
- 情報技術
- 素材
- 不動産
金融・資本財・素材などは景気に左右されるため、シクリカル銘柄と呼ばれています。
シェブロンはエネルギーなのでディフェンシブ銘柄です。
セクターでいえば不況時にも強いはずですが、原油価格が下がって株価も下がっているシェブロンは原油価格に左右されるシクリカル銘柄だったりして。。。
買い?
トータル的に考えれば、シェブロンの買い要素が見当たりませんでした。
エネルギー関連の今後が気になるところ。
まとめ
ダウの犬を始めて半年が経ちましたが、一度もプラスになったことがありません。
2020年の後半には期待したいです。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。