有名ブロガーの三菱サラリーマンさんが30歳でセミリタイアしたことが話題となり、ツイッター上でもFIREを目指す人が増えてきました。
Financial Independence Retire Early(経済的自立による早期退職)の略称。
投資の世界では資産収入が生活費を上回れば労働収入に頼る必要がなくなり、退職しても日々の生活に影響がない状態を指す。
投資家にとって、

いくら資産があればFIREできるのか
と疑問を抱くことだと思います。
今回は配当金生活までの目安を具体的に確認していきましょう。
目標資産を逆算
毎月の配当金は
以下の式で計算することが出来ます。
資産×配当利回り
そこで、毎月1万円から5万円までの配当金を得るための資産を配当利回り別に逆算してみました。
いかがですか?配当利回りによって目標資産が全然違いますよね。
高配当の目安が4%と言われていますが、毎月1万円の配当を得ようと思えば418万円必要。

ちょっと厳しくない?
税金の問題
米国株からの配当金には2つの税金が掛かっています。
- 外国税 10%
- 国内税 20.315%
外国税の一部は確定申告で戻ってきますが、配当金から約30%の税金を持っていかれるなんて結構ショックですよね。
世の中にはADR銘柄という外国税の掛からない株式も存在しますが。。。
では、
実際の銘柄を参考に計算してみましょう。
配当金比較
今回参考にする銘柄は3つ。
今回は毎月1万円を得るための目標資産を計算していきます。ちなみに、毎月10万円であればその10倍ですので、それぞれ計算してみてください。
VOOで毎月1万円
VOOとはバンガード・S&P500ETFです。
有名投資家のウォーレン・バフェット氏も個人投資家にはS&P500への投資を推奨しています。コロナショック後も見事なV字回復を果たしましたので、最強の名は伊達ではありません。
直近配当利回りは1.47%で、約1,138万円で毎月1万円を達成します。
株価が上昇しすぎた結果、VOOでの配当金生活は遠のきました。
VYMで毎月1万円
VYMとはバンガード・米国高配当株式です。
大型株のうち配当利回りが市場平均を上回る銘柄で構成され、高配当投資を目指す投資家に人気のETFです。
直近配当利回りは3.2%で、約522万円で毎月1万円を達成します。

目標金額が楽になりました。
ARCCで毎月1万円
ARCCは中規模企業へ投融資をする企業です。
BDC銘柄のため、所得の90%以上を株主に分配しています。したがって超配当と言えるのではないでしょうか。
直近配当利回りは8.86%で、約188万円で毎月1万円を達成します。

頑張ればイケる。
貯める力が必須
VYMの基準である522万円まで資産を増やす為には、このようになりました。
毎月5万円を3%のリターンで投資すれば
7年9か月かかります。
長いな~と思うかもしれませんが、見ていただきたい部分は投資元本と運用収益の比率です。
投資元本の比率が89%です。結局、お金を貯めるには自分の努力(入金力)が必要ということです。
配当金生活ができる頃には配当金に頼る必要が無いほど稼いでいるかもしれませんね(笑)
まとめ
投資には様々なスタイルがあり、高配当投資でも選ぶ銘柄が違うだけで目標金額が大きく変わってきます。
だからこそ投資は面白く、投資家の構成銘柄にもその方の人柄が表れるといえますよね。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
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