2月中旬から3月中旬にかけて株式市場は大暴落し、コロナショックとの声も出てきました。
ここで疑問が浮かぶ。

ディフェンシブ銘柄は本当に暴落に強かったのか?
この疑問を確認するために、アメリカ版YAHOOを使って1か月分の株価データをまとめてみました。
ダウ銘柄を調査
今回の基準となるのはダウ平均株価に採用されている30銘柄です。
S&P500は銘柄数が多すぎるので…
銘柄リストはこちら!
今回の基準日は2月18日を0とし、
そこからの騰落率を調査しました。
皆さんが思うワースト3とベスト3を考えてみてください。
ワースト3
1か月の間に下落率が最も高かった銘柄です。
1位 ボーイング
大型旅客機メーカーで、飛行機と言えばボーイングをイメージするのではないでしょうか。
世界シェアはボーイングがトップで、その次にヨーロッパのエアバスが並んでいます。
飛行機に乗らなくなる。
航空機の受注が落ち込む。
という流れが予想され大幅下落となりました。
さらに無配も発表され、やっぱりなーというところです。
2位 ダウ・インク
2018年に世界最大の化学メーカーだったダウ・デュポンが次の3社に分離しました。
- ダウ(素材科学事業)
- ダウ・デュポン(特殊化学品事業)
- コルテバ(農業関連事業)
その中のダウがダウ平均株価の一つとして採用されました。
ややこしいですよね、ダウ平均株価のダウ。
2019年12月の決算は悪く下落傾向にありましたが、コロナの影響でさらに下落が加速。2020年1月1日と比較すれば株価は半分に!
3位 アメリカン・エキスプレス
ビザやマスターカードと違って、富裕層向けにサービスを展開しています。
プラチナカードホルダーにカードを触らせてもらいましたが、重量感がスゴイ。
ボーイングと同様に
加盟店から利用料がもらえない
売上が減少する
この流れが懸念され、クレジットカード会社は全体的に下落しました。
ベスト3
1か月の間に下落率が最も低かった銘柄です。
1位 メルク
ドイツの化学・医療品メーカーです。
一部事業を会社からスピンオフ(分離・独立)する計画が発表され、コロナショック前に株価が下落していました。
それでも下落率が9.7%で抑えられたのはヘルスケア部門だったこともあるかもしれませんね。
2位 ベライゾン・コミュニケーションズ
アメリカの電気通信会社です。
日本でいう
ドコモ・ソフトバンク・au
といったところです。
アメリカでは
ベライゾン・コミュニケーションズ・AT&T
の2強で、どちらに投資をするべきか度々議論されていますね。
不況でも電話は使用するので下落率が低いのはわかりやすいかな。
3位 ウォルマート
世界最大のスーパーマーケットチェーンです。
日本では聞きなれない名前ですが、西友がウォルマートと業務提携を行ったことで完全子会社となりました。
驚くべきは売上高です。
2020年1月期の売上高は
5,239億ドルで世界一位!
不況でもご飯は食べるので・・・(以下略
ランキング一覧
下落率が低かった順に銘柄を並びました。
やはりヘルスケアや生活必需品が上位を占める結果となりました。
逆に下位には金融系の景気敏感株が並んでいますね。
参考程度にチャートを表示してみましたが、気持ち悪いだけでした。
まとめ
自分の保有する銘柄がディフェンシブ銘柄だと思っていたのに、いざ下落してみて違うじゃないかー!とならないよう、株式市場が下落した時のチャートで他と比較してみるのはいかがでしょう。
今回の結果を通じて、ヘルスケアや生活必需品の強さを改めて確認でき、今後も投資を続けていきたいです。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。