皆さん、こんにちは!
いな穂と申します。
住宅ローンの申し込みでは、個人信用調査をするための機関がCIC、JICC、KSCの3つあることをお話しました。
調査内容はそれぞれ違うので、3つの機関の特徴と報告書の見方を解説します。
CICとは
CICとはクレジット会社の共同出資により設立した信用情報機関です。
そのため、クレジットカード系の会員が多く、クレジットカードの返済状況や利用額を調べることができます。
信販会社・百貨店・専門店会・流通系クレジット会社・銀行系クレジットカード会社・家電メーカー系クレジット会社・自動車メーカー系クレジット会社・リース会社・保険会社・保証会社・銀行・農協・労働金庫・消費者金融会社・携帯電話会社(912社:2019年5月20時点)
◎信用情報開示報告書の見方
公式サイトの解説はこちら
入金状況の欄にアルファベットや記号があり、ほとんどは$もしくはAが表示されています。
$→入金
A→未入金
未入金が付くと5年間は未入金のマークが消えず、基本的に住宅ローン審査は通らなくなります。
JICCとは
JICCとは昭和47年8月に消費者金融業界の情報センター第一号として設立し、昭和61年6月に現在の(株)日本信用情報機構となりました。
そのため、消費者金融系の会員が多く、消費者ローンの返済状況や残高を調べることができます。
消費者金融会社、流通系・銀行系・メーカー系クレジット会社、信販会社、金融機関、保証会社、リース会社など(1,372社(内貸金業者882社):2019年5月末時点)
◎信用情報開示報告書の見方
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確認する箇所は異動参考情報です。
この欄には延滞や過去の融資事故が記載されており、融資事故は5年で登録が解消されます。
消えるんだ。って思いませんか?
KSCとは
KSCとは、全国銀行個人信用情報センターといい、全国銀行協会が設置・運営しています。
そのため、銀行系の会員がほとんどで、ローン残高や照会記録・不渡情報・官報情報が確認できます。
銀行及び銀行と同視される金融機関・政府関係金融機関・信用保証協会・与信業務を営む法人(クレジットカード会社、保証会社等)(1,174社:2018年3月末時点)
◎信用情報開示報告書の見方
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残債額・入金区分の
〇は入金
△は一部入金
×は未入金
を示しています。
機関の比較表
CIC | JICC | KSC | |
主な会員 | クレジット カード系 |
消費者 金融系 |
銀行系 |
延滞記載 | 5年間 | 1年間 | 5年間 |
自己破産 記載 |
5年間 | 5年間 | 10年間 |
個人再生 記載 |
記載なし | 5年間 | 10年間 |
任意整理 記載 |
記載なし | 5年間 | 記載なし |
自己破産は貸手からすると一番困る融資事故なので、3社とも記載がありますね。
このように、3社はそれぞれ主な会員や記載内容に違いがあります。
まとめ
1社を調べて何も出なかったから審査承認、ということがないように全ての機関で調査しています。
延滞であれば5年間、貸出事故であれば10年間を目安として、新規の融資申し込みは出来ないと判断できます。
無事故が一番望ましいですが、心当たりがある場合は融資申し込みを控えましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。