先日、債券の組み入れも考えなければならないとお伝えしました。
若いうちは株式に全振りでもいいと思いますが、年を重ねるにつれて債券の組み入れも考えなければなりません。

そんなこと言われても何に投資すればいいのさ!
と悩む人の為に最強の債券ETFを紹介します。
運用会社・販売会社
バンガードのETFは他の記事でも何度か登場していますが、おさらいも兼ねて確認していきましょう。
運用会社について
世界最大級の資産運用会社であるバンガードが運用しています。
簡単に説明すると、
- 3,000万人を超える顧客
- 674兆円の資産を運用
という巨大な企業です。(2019年12月現在)
販売会社について
経費率の安いETFなどは店舗型の証券会社は取り扱っていないケースがあります。
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
ネット証券大手3社は取扱いがありました。
野村證券などの店舗がある証券会社でも取り扱いがあるので、詳しくはバンガードETF購入方法をご覧ください。
どんな商品?
正式名称は
バンガード・米国トータル債券市場ETF
アメリカの投資適格債券市場全体の値動きへの連動を目指すETFです。
BNDデータ(令和2年3月20日現在)
構成銘柄(2020/2/29現在)
BNDの構成債券銘柄数は9,183銘柄!
幅広く分散していることがわかります。
発行体で見てみると、約4割が国債です。
アメリカがデフォルトすれば資産も半分になってしまいますね。
債券の発行者が破綻等によって支払いが出来なくなること。
少し前の説明で“アメリカの投資適格債券市場全体の値動き”と説明していますが、よくわからない人の為に投資適格債券について確認していきましょう。
簡単にいえば信用度の高い債券のことで、信用度にも格付けがされています。
有名な信用格付会社はつぎの3つ。
- ムーディーズ・インベスターズ・サービス
- フィッチ・レーディングス
- スタンダード&プアーズ
バンガードのBNDもこの3社の信用格付を基に評価しています。
表記方法は若干違いますが、Aから始まってB⇒C⇒Dになっていくほど格付けの評価が低いということになります。
どの会社もBBB(Baa)までが投資的判断とされていました。
では信用格付別に見ていきます。
Baaまでの投資的に判定される債券しか取り扱っていません。
ちなみにアメリカの信用格付はAAAなので、構成銘柄の70%が最上級のAaaとなりますね。
リスクとリターン
債券は株式ほどリターンは見込めませんが、株式よりも低リスク商品といえます。
過去のデータを参考にしながらリターンとリスクについても確認していきます。
リターン
BNDは売買益によって得られるキャピタルゲインよりも、受け取る配当金によって得られるインカムゲイン向きの商品といえます。
利回りは2.61%ですので、
82.17×2.61%=2.14
単純計算すれば1株購入するだけで1年間で2.14ドルの配当金が受け取れます。
そしてBNDの嬉しいメリットは
1ヵ月ごとに配当金を受け取れること!
過去5年間の配当金推移を調べてみました。
毎年1月は配当金が支払われませんが、12月は売買益を投資家へ還元することが多く毎年12月の配当金は多めです。
価格変動リスク
投資においてのリスクといえば、価格変動リスクです。
今年に入って3度サーキットブレーカーが発動していますが、株式の価格が大暴落していることを意味します。
黄色がBND
青色がS&P500
赤色がダウ平均株価
1年前を基準日として、2019年の年末までは株式市場が賑わっていましたが、2月をピークに急降下!
それに対しBNDは2019年に大きな値動きは無いものの、2020年のコロナショックでもS&Pやダウほど下落していません。
過去1年間だけでいえば、トータルリターンのトップはBNDになりました。
まとめ
今回は債券ETFの中でも有名なバンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)について解説しました。
配当金は過去5年間で1株当たり0.16-0.2ドルの毎月配当が見込め、コロナショックのような暴落時には株式市場よりも下落率が低いことも確認できました。
債券ETFの購入を考える投資家の皆さんにとって参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。