最強の債券ETFとして、バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)の紹介をさせていただき、楽天証券を活用して優良債券ETFの確認も行いました。
優良債券ETFを調べるとBNDも十分すばらしいETFだとわかりましたが、それ以上にAGGの良さが目立ちました。
ということで、
AGGについても調べていきましょう。
運用会社・販売会社
AGGはブラックロックが運用しています。
ブラックロックについての解説と、実際にどこで買えるのかを調べていきます。
運用会社について
バンガードと同じように、ブラックロックも世界最大級の資産運用会社です。
- 世界30カ国70都市に展開
- 807兆円の資産を運用
という巨大な企業です。(2019年12月現在)
販売会社について
経費率の安いETFなどは店舗型の証券会社は取り扱っていないケースがあります。
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
ネット証券大手3社は取扱いがありました。
それでは一斉に見ていきましょう!
ドーン!
皆さんが取引している証券会社はありましたか?
どんな商品?
正式名称は
iシェアーズ・コア 米国総合債券市場ETF
アメリカの投資適格債券市場全般の値動きへの連動を目指すETFです。
AGGデータ(令和2年3月23日現在)
楽天証券では0.04%となっていたような。。。
さらに言えば、BNDも経費率0.035%なのに0.4%ですし(汗
構成銘柄(2020/2/29現在)
AGGの構成銘柄数は7,606銘柄!
幅広く分散していることがわかります。
発行体で見てみると、約4割が国債です。
つぎにモーゲージ・パススルー証券が26.35%ですが、聞きなれない言葉ですよね。
住宅ローンなどの不動産ローンを証券化したもの。
簡単に説明します。
銀行が顧客に住宅ローンを実行することで住宅ローン債権ができます。
銀行はその住宅ローン債権をモーゲージ証券の取扱ができる金融機関へ売却します。
金融機関は買い取った複数の住宅ローン債権を一つにまとめてモーゲージ証券を発行し、投資家に販売しています。
信用格付け
AGGもアメリカの債券市場における投資適格債券のみを組み入れています。
有名な信用格付会社はつぎの3つ。
- ムーディーズ・インベスターズ・サービス
- フィッチ・レーディングス
- スタンダード&プアーズ
ブラックロックのAGGもこの3社の信用格付を基に評価しています。
表記方法は若干違いますが、Aから始まってB⇒C⇒Dになっていくほど格付けの評価が低いということになります。
どの会社もBBB(Baa)までが投資的判断とされていました。
では信用格付別に見ていきます。
BBBまでの投資的に判定される債券しか取り扱っておらず、構成銘柄の72%が最上級のAAAとなっています。
リスクとリターン
債券は株式ほどリターンは見込めませんが、株式よりも低リスク商品といえます。
過去のデータを参考にしながらリターンとリスクについても確認していきます。
リターン
AGGは売買益によって得られるキャピタルゲインよりも、受け取る配当金によって得られるインカムゲイン向きの商品といえます。
利回りは2.79%ですので、
112.92×2.79%=3.15
単純計算すれば1株購入するだけで1年間で3.15ドルの配当金が受け取れます。
そして嬉しいメリットは
1ヵ月ごとに配当金を受け取れること!
7年間分の配当金を調べてみました。
配当金は安定していますね。
7年間の平均は0.221ドル/月となり、過去よりも現在の方が若干増加しています。
価格変動リスク
投資においてのリスクといえば、価格変動リスクです。
今年に入って3度サーキットブレーカーが発動していますが、株式の価格が大暴落していることを意味します。
黄色がAGG
青色がS&P500
赤色がダウ平均株価
1年前を基準日として、2019年の年末までは株式市場が賑わっていましたが、2月をピークに急降下!
それに対しAGGは2019年に大きな値動きは無いものの、2020年のコロナショックでもS&Pやダウほど下落していません。
過去1年間だけでいえば、トータルリターンのトップはAGGになりました。
ちなみに確認できる期間でAGGとBNDを比較すると、このようになりました。
昔は赤色のBNDが優勢でしたが、今では黄色のAGGが若干勝っています。
まとめ
今回は債券ETFの中でもBNDと同じくらい有名なiシェアーズ・コア 米国総合債券市場ETF(AGG)について解説しました。
配当金は過去7年間で1株当たり0.221ドルの毎月配当が見込め、コロナショックのような暴落時には株式市場よりも下落率が低いことも確認できました。
債券ETFの購入を考える投資家の皆さんにとって参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。