さん、こんにちは!
いな穂と申します。
前回の記事で督促状や催告書が~といった話をしましたので、関連記事として延滞するとどうなるのかを解説していきます。
住宅ローンやフリーローンを借りている方は、延滞しないことをオススメします。
目次【本記事の内容】
延滞とはどういう状態?
延滞とは約定日(約束された日)に振替口座から引き落としがされない状態です。
借入を行った場合、銀行との金銭消費貸借契約書に記名押印をしたと思いますが、その契約書には返済条件が記載されています。
令和1年10月27日を第一回として、以後毎月27日に~~~みたいな文章が書かれているはずです。その約定日返済できなければ延滞となります。
延滞が進行すると、毎月の元金と利息だけでなく、めちゃくちゃ高い遅延損害金まで請求されます。
みずほ銀行カードローンから遅延損害金の部分を抜粋すると19.9%!
ほとんどの銀行もこの金利に近い損害金が請求されます。
それでは延滞の流れを見ていきましょう。
融資事故の流れ
融資事故の流れは5ステップです。
- 延滞発生
- 返済のお願いが送付される
- 督促状が送付される
- 催告書が送付される
- 期限の利益喪失
難しい言葉がつらつらと並びますが、できるだけわかりやすく解説します。
1.延滞発生
これは先ほど話したとおりで、約定日に口座から引き落としされなかった状態ですね。
2.返済のお願いが送付される
銀行からの確認みたいなものです。
「もしかして入金を忘れていませんか?」的なカンジで返済のお願い電話や書面が届きます。
3.督促状が送付される
返済のお願いをしても入れる気配がない場合に督促状が届きます。
返済のお願い文書は優しく丁寧に書かれていますが、督促状はその文章がキツくなります。
返済しないとあなたにも不利益になりますよ?みたいな文章です。
4.催告書が送付される
銀行の最終手段です。
何度も督促しているのにまったく返済する意思もなく、延滞が続くと催告書が送付されます。
期間の目安は延滞発生から3ヵ月後です。
文章は今までの「払ってください。」といった文章ではなく、
この日までに返済してください。さもなければ期限の利益を喪失させます。みたいな文で、催告書に書かれている日が運命の境目となります。
5.期限の利益喪失
催告書に記載された指定日までに支払わなければ、期限の利益が喪失されます。
ここで期限の利益について解説。
期限の到来まで債権者から返済の請求を受けない権利です。
言い換えるなら、借り入れた金額を最終期限日まで分割して返済できる権利ぐらいの認識で大丈夫です。
100万円を10か月借りた場合、契約書には毎月10万円とその利息を支払ってください。と記載されているのであれば、毎月10万円ずつを支払えばそれ以上の請求はされません。当たり前ですよね。
しかし、その期限の利益が喪失してしまうと、分割返済できる権利が無くなって全額返済を行わなければなりません。
100万円を借りて4か月目にお金が払えなくなり、すぐに期限の利益を喪失した場合、30万円は既に支払っていますので残りの70万円を支払わなければならないというわけです。
期限の利益が喪失した時点で、銀行にある口座は全てストップ。
延滞しているのに残りの融資金額を返済できるわけがありませんので、法的に銀行とお別れ。
保証会社の場合
銀行で借入を行う場合、保証人を用意しなければなりませんが、保証会社と提携している融資を利用すれば保証会社が保証人の代わりになります。
なので、銀行は借りた人が返済してくれない場合は保証会社に「債務者の代わりにお金返してくださいー!」と通達し、保証会社が「わかりました、払いましょう」といった手続きを行います。
これを代位弁済といいます。
代位弁済を行えば融資事故として個人情報に載ってしまうため、今後の借入は出来ないと思ってください。
また、代位弁済を保証会社が行ったから私は借金を払わなくていいのか!と思ったら大きな間違えです。
今度は保証会社から取り立てされます。
住宅ローンの場合
住宅ローンは基本的に自宅が担保になっているので、銀行が家を売り飛ばします。
「お願いです、待ってください。」と言われても十分待ってますし、ここまでくれば銀行は粛々と手続きをするので手遅れです。
家を売ったお金で住宅ローンの返済に充て、それでも払えない場合は債権回収会社に売られて終わりですね。
まとめ
少々きつい内容だったかもしれませんが、返済できなければ仕方ないです。
じゃあ、払えない場合はどうすればいいのさ!という問いかけにお答えします。
条件変更してください。
金融円滑化法は平成25年3月に終了してしまいましたが、金融機関はできるだけ顧客からの条件変更に対応してくださいねと指示が出てます。
今までどおりの返済が出来ないのであれば、少額返済や元金据え置きの利息払いといった方法も可能ですので、返済することを諦め、銀行からの通知文も無視しないようにしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。