会社員として貰う給料以外に収入を増やしたい。株式投資を行えば配当金で生活が出来る。そんな夢を叶えるために株式投資を行っている、または行おうとしている投資家がいるのではないでしょうか。
投資の世界で誰もが知るウォーレン・バフェット氏は、毎年の株主総会で手紙を書き記しており、2013年の手紙の手紙が話題となりました。
下文はその手紙の一部を抜粋したものです。
My advice to the trustee could not be more simple: Put 10% of the cash in short-term government bonds and 90% in a very low-cost S&P 500 index fund. (I suggest Vanguard’s.) I believe the trust’s long-term results from this policy will be superior to those attained by most investors – whether pension funds, institutions or individuals – who employ high-fee managers.
(20ページ)
ざっくり翻訳すれば、
現金の10%を短期国債に、残りの90%でS&P500に連動する低コストのインデックスファンドを買っておけばOK!バンガードがオススメだよ!
ウォーレン・バフェット氏が進めるインデックスファンドとはVOOのことを指しています。ただ、このVOOで配当金生活を行うことは実質不可能と言えます。
VOOの現在の配当利回りは直近で1.53%です。100万円をVOOに投資したとしても15,300円(税抜き)にしかなりません。仮に毎月20万円(年間240万円)を株式による配当金で賄おうと思えば、つぎのようになります。
社会人1年目の給料と同じ配当収入を得ようと思えば2億円も貯めなければならず、現実的な金額ではありません。そこで、配当生活を目指す人必見の銘柄【ARCC】を紹介していきます。
Ares Capital Corporation(ARCC)
エイリス・キャピタル・コーポレーションは、主に米国及び中小企業への投融資を行います。同社は2004年10月に上場し、リーマンショックやコロナショックを切り抜けてきたBDC銘柄最大の時価総額を誇る企業です。
(2021年2月22日時点)
私が確認したBDC銘柄は45先であり、そのトップのARCCがどれだけ投資家から注目を集めているかよくわかります。
ちなみに、私がBDC銘柄を調べるときに使うサイトはコチラです。
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登録は無料なので登録しても結構ですが、私は登録していません。
S&P DOW JONES INDICESがわかりやすい記事を書いています。
米国のビジネス・デベロップメント・ カンパニー及び S&P BDC 指数の 重要なポイント
まとめると。。。
・クローズド・エンド型の投資会社
・中業規模の未公開企業への投融資
・単一銘柄の投資は25%以内
・法人所得税が免除される
・所得の90%以上を株主に分配
投資家からの観点でいえば、BDC企業が稼げば稼ぐほど配当金も増えるということになります。
私は銀行員として働いているからこそ思うことなのですが、投融資を行う企業は札束で殴り合いをしているようなものだと考えています。
つまり、カネを多く持つ企業が強いとされるし、カネがあるところにカネが集まる。さらに利息収入という安定したキャッシュフローを確保できていると言えるため、BDC銘柄がハイリスク商品でも投資価値はあると思っています。
2021年3月14日時点の情報です。
株価 | $18.57 |
配当利回り | 8.49% |
時価総額 | $81.12億 |
EPS | $1.71 |
BPS | $16.96 |
配当周期 | 3か月毎 |
81.12億ドルは日本円にしておよそ8,840億円です。日本の東証に上場している企業と比較すると169番目に高い企業で、同じ時価総額でいえば出光興産㈱(8,751億円)や大阪ガス㈱(8,712億円)などがあります。
大きい企業だと思いませんか?
過去の記事で【超配当株】楽天証券で購入できる8つのBDC銘柄をまとめていますので、良ければ参考にしてみてください。
(yahoo!finance引用)
2004年に上場してから右肩上がりのチャートとは言えません。注意すべきは〇〇ショックなどと呼ばれるときの下落率の高さです。
【リーマンショック時】
下落率は驚異の83%です。
【コロナショック時】
下落率は52%です。
この下落に耐えきれる投資家は鬼の心臓を持っている人か何かでしょうか。
ただ一つ言えることは、暴落が起こってもしっかり元の株価に戻っているという点です。上場時と現在の株価を比較しても乱高下がある中でしっかり値上がりしていますので、暴落時こそチャンスだと信じて買い増しすればキャピタルゲインも狙えます。
毎年増配を行っているわけではありませんが、それでも高い配当金が支払われ続けています。
コロナショックにより四半期の配当金が0.42ドルから0.40ドルに減配しただけですので、減配率でいえば4%です。
株価は半値以下になっても減配率が4%なら私も大量のスポット買いをすべきだったと後悔します。。。(笑)
BDC銘柄でもポートフォリオは大きく異なります。
第一順位と第二順位を含めると、抵当権付ローンが全体の72%を占めています。
第一順位抵当権付シニアローン。担保に対し第一位に弁済される権利がついたローンのことをいいます。
第二順位抵当権付シニアローン。担保に対し第二位に弁済される権利がついたローンのことをいいます。
融資の貸し手側は取引先の倒産などによる返済不履行が一番のリスクです。100万円を3%で貸し出しても年間3万円しか利益になりませんが、返ってこないと100万円が損になります。
そこで、自宅や本社などの不動産に対し担保を設定します。ARCCの場合、72%が抵当権によって保全がしっかりしているので、貸し倒れが発生しても弁済を受ける確率が高いといえます。
同じBDC銘柄のORCCは抵当権付きローンが全体の96%を占めています。
ARCCの他に投資するとしたら私はORCCを挙げるでしょうね。
BDC銘柄で高配当を得たいと考えるならやはりARCCは外せないと思います。金融危機や株式市場が暴落する場合には株価が半値以下になることもありますので、ポートフォリオの一部に組み入れる料理のスパイス的なポジションが良いかもしれません。
配当収入が欲しい!
暴落時にも買い増しできる!
この条件が満たせる投資家にはオススメの銘柄と言えるでしょう。
最後にVOOと同じようにARCCでも配当金生活をするための投資元本を計算してみましょう。
VOOより5分の1の投資元本で済みました。
- 配当収入が半分の120万なら2,000万円
- 4分の1の60万円なら1,000万円
かなり現実的な金額に近づきましたので、私としては配当収入だけが目的ならVYM・HDV・SPYDよりもARCCなどに投資する方が良いような気がします。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。