以前、BDC銘柄の比較記事を書きました。
BDC銘柄はハイリスクハイリターンですが、今回のコロナショックでは
- 株価が下落したのか?
- 減配したのか?
気になる方も多いと思います。
私もARCCとMAINを保有していますので、決算内容や株価・配当金を確認していきます。
目次【本記事の内容】
【ARCC】四半期決算
ARCCの四半期決算では
当期純利益が-612百万ドルとなりました。
2019年6月から2020年3月までの四半期決算の推移をまとめてみましたが、当期純損失がひと際目立っていますよね。

これはマズい!売らなきゃ!
と考えてしまう投資家もいると思います。
では、損益計算書を見ていきましょう。
ARCCの四半期決算ページをグーグル翻訳で無理やり翻訳しているので『おや?』と感じる日本語もありますが、注目して欲しいのは赤枠部分。
正味未実現損失はいわゆる評価損で、融資が回収不能になったわけではありません。
前年同月対比でも営業利益は伸びています。

凄いですね~
【ARCC】株価と配当
ARCCの特徴はハイリスクハイリターン!
金融不安が起これば株価も大暴落します。
ただ、暴落時に仕込むことができれば超配当利回りを確保できるかもしれません。
株価推移
全体を表示させるために字が小さくなりましたが、2005年から2020年までの株価チャートです。
皆さんも良く知る世界金融危機はコチラ。
- 2007年リーマンショック
- 2020年コロナショック
大きな谷が出来ていますね。
リーマンショック時
2007年1月28日の20.38ドルから
2009年3月8日の3.37ドルまで
下落しました。
下落率は衝撃の-83%です。
コロナショック時
2020年2月2日の19.23ドルから
2020年3月29日の9.13ドルまで
下落しました。
下落率は-53%です。
コロナショックの2番底が来るのか私にもわかりませんが、リーマンショック時に比べると回復まで短期間かつ下落率は抑えられたと言えますね。
では、配当金の推移も同じように下落したのでしょうか?
配当金推移
配当金の推移は2004年から2020年まで調べることができました。
リーマンショック時は、2009年3月の0.42ドルから0.35ドルへ減配しています。
減配率は-16%です。

凄くないですか!?
3.37ドルで買って年間1.4ドルの配当を受け取れば、配当利回りは驚異の41%です!
2年半で回収できますね(笑)
今回のコロナショックにおいても0.42ドルから0.4ドルとなりましたが、2019年は特別配当が影響しています。
特別配当0.02ドル
通常配当だけで比較すれば減配なしです!
ただし、2021年3月の配当金は要チェックです。
【MAIN】四半期決算
ARCCと同じBDC銘柄のMAINも保有しているので確認していきます。
2020年3月四半期決算は
当期純利益が-171百万ドルです。
MAINも評価損による赤字です。
前年同月対比では減収減益となりましたが、許容できる範囲ですね。
【MAIN】株価と配当
MAINはARCCと違って、
リーマンショック時よりコロナショック時の方が大ダメージとなっています。
株価推移
2008年から2020年の株価チャートです。
2007年10月に上場したと思えばリーマンショックなんて可哀そうなMAIN。
リーマンショック時
2007年10月8日の14.90ドルから
2008年11月17日の8.82ドルまで
下落しました。
下落率は-41%です。
コロナショック時
2020年2月10日の44.90ドルから
2020年3月30日の17.34ドルまで
下落しました。
下落率は-61%です。
コロナショックの方が下落率高め。
配当金推移
MAINは毎月配当の銘柄で、特徴的なのは6月と12月に2回分配当金を受け取れます。
チャートを見ても山がたくさんありながら、地面は右肩上がりです。

じゃあ2020年6月も2回分の配当金がもらえるのかな?
残念ながら、今月の配当金は0.205ドルの1回分だけでした。
減配と言うべきか悩ましいところですね。
まとめ
四半期決算では表面上の最終赤字となりましたが、営業利益はしっかり稼げています。
ただ、コロナも終息したわけではなく、アメリカの中小企業も今後どうなるのかわからない状況です。
暴落時に集中投資する勇気はありませんが、安いうちに少しずつ購入していきたいですね。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。