皆さん、こんにちは!
いな穂と申します。
前回に引き続き、不動産の価値についてお話します。
今回は建物についてです。
建物の価値を計算できれば、自宅を買うときの参考になります。
ぜひご覧になってください。
建物の計算方法
建物の評価を算出する場合は、以下の式を使って出すことができます。
再調達価額?法定耐用年数?
なにそれってなりますよね(笑)
でもそれぞれ大切な単語ですので、しっかり理解していきましょう。
再調達価額とは
もともと、保険の用語です。
再調達価額とは、対象物件と同等の建物を建築する際に必要となる金額のことです。
3,000万円で建てた家が建築後に火事となり、同じ家を建てようと思ったら3,000万円が必要になるといった感じです。
しかし、業者によって建築価格がそれぞれ違うので、第三者でも判断できるよう建物の構造別に単価が決まっています。
構造 | 単価(/㎡) |
木造 | 15万円 |
鉄骨 | 18万円 |
鉄筋 | 20万円 |
こちらが一般的な単価になります。
ただ、最近では建築コストが増加している関係で、もう少し高く評価している場合がほどんどです。
実際に私もそれぞれ2万円アップぐらいの単価を採用していました。
法定耐用年数とは
もともと、会計の用語です。
法定耐用年数とは、建物の減価償却を行うために財務省が定めた資産ごとの耐用年数です。
会計上、建物がいつまでも同じ価値ではないので、資産別に何年で資産価値がゼロになるか定めましょう、ということで法定耐用年数が生まれました。
一般の方が耐用年数を全部覚える必要はありませんが、住宅用は把握しておいて損はありません。
構造(住宅) | 耐用年数 |
木造 | 22年 |
鉄骨 | 34年 |
鉄筋 | 47年 |
この表から見ると、木造建物は建築後22年で価値がゼロになります。
住宅ローンは35年で組むのに家は22年で価値がゼロになるんかい!って思いませんか?(笑)
ちなみに残存年数とは、法定耐用年数から経過年数を引いたものです。
具体的な計算
では実際に計算していきましょう!

・構 造 木造
・築年数 5年
式に当てはめてみると
100㎡×15万円×(22-5)÷22
=1,159万円
このようになります!
上の物件が1,000万円なら割安、3,000万円なら割高だなーと感覚的に思っていたものが、数値で表せるようになると、検討しやすいですよね。
計算式と単価・耐用年数は覚えて物件の検討をしましょう!
まとめ
前回、前々回を含め不動産の評価方法を書きました。
自宅を買うときの手順
- 謄本を見る
- 土地の面積を見る
- 土地の路線価を調べる
- 建物の面積・構造・築年数を見る
- 建物の計算をする
- 物件価格と比較する
- 値段交渉をする
このような流れになると思います。
調べて買おうとすれば、夢から現実へ目覚めることができます(笑)
客観的に見ることこそ、買い物上手と呼べるのではないでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。